あらすじ本書は、建武の中興から室町時代にかけて、浄土真宗をめぐる民衆の思想形成と臨済禅(室町五山)を中心とした禅と芸術を語り、特に能楽の成立、東山時代の宋、元、明の文物の摂取消化と日本独自の諸芸術の形成にいたる室町文化の精華と民衆の心を考察した著者が、晩年病魔に斃れる直前まで執筆を続けた畢生の名著。