あらすじ平安朝時代の仏教信仰と、色好みの世界との「あわい」に生じた精神の苦悩と動揺を中心課題として、密教、和歌、浄土教、女房文学、さらに藤原の造型美等に現われた古代人の精神の動きをさぐり、宗教と文学、諸芸術の関係にもおよぶ著者畢生の著作“日本人の精神史研究”第二部。