テキサスの恋 34 ハンモック家の物語僕は、君みたいな小娘は求めない――ひどい言葉を投げつけながら、烙印のようなキスをするのはなぜ?
テリーは、J・Bに7年ものあいだ片想いをしている。彼は身寄りのないテリーを引き取ってくれた恩人だが、富と権力を誇示する、名うてのプレイボーイでもある。ある夜、情事の現場を見せつけられたテリーは、家を飛び出し、雨のなか泣きながら車を走らせた。もういや、あんな残酷な人……! と、そのとき、車がカーブを曲がり損ね、大きくスピンした――。目を覚ますとそこは病院で、目の前にはJ・Bがいる。なぜ彼の姿に胸が痛むのか、テリーは思い出せなかった。
*本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のハーレクインSP文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。