結婚式のわずか3日前、フィアンセと親友の浮気現場を目撃したブレアは、
傷心を癒やそうと、ひとりイタリアを訪れた。
そこで名門貴族の富豪ドラコと出会い、たちまち彼の虜になる。
罪深いほど奔放な数日を分かちあったあと、ブレアは突然夢からさめた。
彼と私とでは、住む世界が違いすぎる……。
張り裂けそうな胸のうちを隠して、ブレアは彼に別れを告げた。
彼を忘れようと仕事に打ちこんでいたある日、ふいにドラコが訪ねてきた。
あれは一時の情事にすぎないとどんなにはねつけても引き下がらない
彼の熱烈な求愛を受けるうち、イタリアでの甘美な記憶がよみがえり、
ブレアはひと晩だけの約束で彼と過ごすことを承諾した。
ところが思いがけない事態に、呆然とする――まさか妊娠したなんて。