次期国王のスタヴロス王子に花嫁探しを依頼され、ジェシカは震える胸をおさえ、自分に言い聞かせた――いくら彼がすてきでも、クライアントに惹かれてはだめ!彼女は理想のカップルを誕生させるこの仕事を誇りにしており、今回も良縁を探すために全力を尽くすつもりだ。だが、王子は愛など信じず、結婚を義務としか思っていないという。花嫁の条件は、家柄がよく、美しく、世継ぎを産めること。その望みにかなう候補者を次々に探しだすジェシカだったが、彼はことごとく気に入らないばかりか、彼女に熱い視線を向けてきた。まさか。わたしには、彼の望みを叶えることができないのだから……。■義務から始まったスタヴロスの花嫁探しは、やがて当初は想像すらしなかった展開を迎えます。義務と愛のはざまに立たされた王子が最後に下す決断とは――? 2部作シリーズ〈ロイヤル・アフェア〉の第2話は、感涙必死の究極のシンデレラストーリーです!