あらすじ◆名家の令嬢でありながら、産婦人科クリニックの院長として、 マリは新しい命と母親たちのために誠心誠意働いてきた。 恋をする暇もなく、胸のときめきがどんなものかも忘れてしまったが、 しょせん初恋はつらい思い出でしかない。 だが、その相手ブライスが再び彼女の人生にかかわってきた。 ある薬を横流ししているとして、マリに容疑がかけられ、 今は刑事となったブライスが執拗にマリにつきまとい始めたのだ。 悲しい記憶に苛まれながらも、マリはすぐに気づいた―― 二人の心にはまだ炎が残っていたことに。