ルジェインは、アズマハルの王子ヤラルと激しい恋におちたが、平民である彼女との関係は秘密にされ続けた。私の愛が成就する日はこないの……? 折りしも、ヤラルが夜ごと違う女性とベッドを共にしていると知り、絶望のあまりルジェインは、死間近の大富豪の求婚を受け、王国を去った。夫の死後、アズマハルに帰郷したルジェインが目にしたのは、彼女に捨てられた憎しみに燃えるヤラルの姿だった。彼は償いをするようルジェインに迫り、あまりにも無謀な要求を突きつけた。「かつて君と分かち合った親密な関係を、残らず再現する」■情熱の炎にのみこまれた二人の運命の歯車は狂いだし、予想もしなかった方向へ向かいます!