画家のジョアンナは曾祖母の日記と美しい指輪に心動かされ、四年前、ニューメキシコに移り住んだ。日記には、ある男性との悲恋が綴られていた。わたしもいつか日記に出てきたような男性とめぐり合い、真実の愛を見つけたい……。ある日、ジョアンナは不思議な音色に導かれてJ・Tと知り合う。彼は曾祖母の愛の形見と同じ銀とトルコ石の指輪をはめていた。だが、運命を信じて指輪にまつわる恋を語るジョアンナに彼はそっけなく告げた。「ぼくに幻想を抱くな」■全米マスコミ各紙が賛辞を寄せる実力派作家ビバリー・バートン。どの作品もスリル満点のサスペンスですが、読む人の心に深い余韻を残す味わい深さをも備えています。