あらすじ「うちの親戚がこんなに横溝なわけがない」平安時代からの旧家・在澤家が跡継ぎとして選んだのは、こともあろうに「死神(タナトス)」と呼ばれる少年・立花美樹。信州山中の屋敷で行われた継承の儀式の日に、案の定、殺人事件が。鯉池の濾過槽から溺死体が発見された。水槽に残された「化」という文字、錦鯉の消失、渦巻く陰謀……屋敷に集った「探偵」と呼ばれる弟・立花真樹、謎の刑事、奇矯な監察医が死の真相に迫る。