あらすじ雪の桜田御門。彦根藩士だった兵六は、藩主井伊大老襲撃を目撃する。戻るべき藩はもはや遠く、兵六は遊女紅鶴に安らぎを求める。騒然とする世相にも、柿葺長屋では日々の営みと新たな恋がある。剣友一馬はお久と恋仲になり、士分を捨てる決意を固める。そこへ土佐から妹のお夏が訪ねてきた。