顧問税理士・金丸の義理の息子である敬志を、1ヵ月だけ実務実習生として預かることにした大野事務所。その実習の最中、金丸事務所の顧客・羽間夫妻の子供(妻の実子)が、元夫の両親に連れ去られたという相談が舞い込んだ。
この一件を担当することになった田村と敬志は、事態を収めるために奔走する。しかし、元夫とその両親が子供に向ける愛情もまた本物。互いの主張がぶつかり合い、交渉は平行線をたどることに。
一方、自分が幼い頃に母の元を去っていった義父の金丸に対し、今も整理しきれぬ想いを抱く敬志は、この一件を通じて親の情について理解を深めていく。やがて、はかりかねていた金丸との”距離感”は徐々に縮まってゆき…。
親の”愛”とはなんなのか。2つの「親子」のドラマが交錯する――。
愛の深さゆえに起きた、皮肉なる子供の争奪劇! 継子(けいし)誘拐編!!