あらすじ不可避の未来を視る力“浄天眼”。その能力を駆使する軍師・照遠緋乃(てるとお・ひの)のもとに、港町「蕃海(はんかい)」より軍師依頼の書状が届けられた。この町は緋乃が生まれ育った町であり、懐かしくも苦い思い出の地だった。一方、遠く離れた照遠では、緋乃すら知らない過徒(すぎと)の正体が明かされつつあった。滅ぶ運命にある照遠の里と深いかかわりを持つ過徒の思惑とは? そして緋乃がたどる道行きの果てに待つものとは――。