あらすじあの日、彼女は人であることを捨てた。――「聞かせてくれよ、真名(まな)。お前と空士朗(くうしろう)の事――。」ハルの言葉にこたえて初めて語る真名の過去は、彼の想像を超えていた。360年前のあの日、まだ幼さの残る顔で自ら選択する。人間(ひと)の身体を捨て、「刀」になることを。自らを闇の渕より引き上げてくれた一人の男を助けるために――。それは、“悪魔”との契約。