サイバー技術の天才から国際的犯罪組織の王へ――
麻薬・小型兵器・ミサイル技術・暗殺をオンラインで販売。
凶悪犯罪に技術革新をもたらした冷酷な殺人者の正体と、
DEAによる逮捕劇に迫る、衝撃ノンフィクション!
この本当にあった犯罪冒険物語(サーガ)の真っただ中で明らかになるのは、
ポール・カルダー・ルルーという人物と、この男が導入した業態の変化だ。
ルルーはサイバー技術の天才から犯罪王に転じ、
その道筋で冷血に人の命を奪っていく。
彼は国境を越えた組織犯罪の活動の在り方に革命をもたらした――
(DEAの秘密組織)〈第九六〇班〉は早い段階から、
ルルーが組織犯罪界のイーロン・マスクであり
ジェフ・ベゾスであることを認識していた。
ルルーは“新しい今”であり近未来であると、彼らは信じている。
――マイケル・マン(映画監督)序文より――
ルルーには、21世紀の起業家精神を表す業界用語のほとんどが当てはまる――
伝統の軽視と破壊、減量経営、世界展開、迅速な拡張性。
埋まっていない隙間(ニッチ)をどう見つけ、どう活用し、
市場の様相をどう一変させればいいかを心得ている。
身軽に旅をし、機敏に動き、回転速度を落とさずにいる方法も。
(「INTRODUCTION」より)