東ドイツが葬った極秘計画、通称“ウォルラス”は終わっていなかった。
祖国を捨てた元スパイは、暗号を受け取り、古巣ベルリンへ舞い戻る。
復讐か、罠か――。
東ドイツの極秘計画をめぐるスパイスリラー!
「ウォルラス計画」とは:東ドイツ諜報機関(シュタージ)対外諜報部門の偵察総局K部管轄の極秘任務。1989年11月9日ベルリンの壁が崩壊し、スイスに逃亡するまでマルクスは携わっていた。K部の存在自体が極秘とされ、組織内の職員名簿や正式な書類にも決して表示されることはない。
ベルリンでロシア大使館職員が殺害された。
同日、スイスの高級ホテルで暮らすマルクスのもとに差出人不明の手紙が届く。
そこには、東ドイツの諜報機関“シュタージ”が闇に葬った極秘計画、
通称ウォルラスの緊急事態を告げる暗号が記されていた。
30年前、祖国を裏切り名前を捨てた元工作員マルクスはベルリンへ否応なく呼び戻され――。
そこで待ち受けるものとは!?
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