クトゥルーの神々の侵略は、戦国時代に始まっていた! 織田信長に姿を変えて邪神を迎え撃つ北斗多一郎の孤独な戦いを描く!
20世紀から戦国時代にタイムスリップした北斗多一郎が目撃したのは、織田信長をはじめとする有力武将や、比叡山などの仏教拠点のほとんどがすでにクトゥルーに乗っ取られているという惨状だった。このままでは歴史は書き換えられ、日本はクトゥルーの支配となってしまう……と察した多一郎は信長に姿を変え、歴史を元の流れに戻すべく孤独な戦いを始めた!
『魔界水滸伝』の外伝として書かれた『白銀の神話』(全4巻)は、大魔王と呼ばれた織田信長の比叡山焼き討ち、荒木村重一族の処刑など、数々の残虐行為や、安土城築城の裏に隠されていたクトゥルー神との戦いを、みづちの長・多一郎の視点で描ききった意欲作。もちろん、美貌の小姓・森蘭丸と信長の、宿命の縁からも目が離せない。
付録の目玉は、全108柱を記した『魔界水滸伝登場人物』自筆メモ。本編には105柱の人物しか登場していないことから、残り3柱の正体がファンの間で長らく取りざたされてきたが、その3柱を含めて108柱すべてがわかるこの自筆メモは、まさにファン必見。そのほか、『魔界水滸伝シリーズ』の創作ノート、『魔界水滸伝』正伝ならびに『白銀の神話』でタッグを組んだ漫画家・永井豪氏への熱い思いを吐露したエッセイとインタビューを収録。また、夫として、担当編集者として、最も近くで栗本を支えた今岡清氏が初めて綴るエッセイ(連載)、さらに実母・山田良子氏の日記から栗本の誕生~大学入学までを記した、『栗本薫の育児日記』(連載)を初めて公開!