日本人と全く異なる中国人の思考法に迫る。
権謀術数が渦巻く世界を何千年も生き抜いてきた中国人。
彼らの生きる術(すべ)は、暗黙知として中国社会に広く共有されてきた。
これらの暗黙知を実践した「ケース事例の缶詰」が、歴史書『資治通鑑(しじつがん)』である。
だから『資治通鑑』を読めば中国人の本質に迫ることができる、というのが著者・麻生川氏の考えだ。
資治通鑑には、紀元前500年から紀元後1000年まで約1500年間の中国の歴史が書かれている。
その中から、現代の中国で起きている問題──政治腐敗、環境破壊、人権問題、少数民族などに通じる事例を挙げながら、日本人とは異なる中国人の倫理観や論理を紹介する。
また、リーダーシップの豊富な実例を引き出し、20世紀以降の現代中国のリーダー達と比較し、中国政治の本質に迫る。