期待の女流作家による青春群像劇。
五人の男女の過去と現在が絡み合う青春群像劇。
叶わない恋、追い続けた夢、崩れ去る覚悟・・・・・・。
「お願い、いつか、わたしの絵を描いて」
姉の自殺の真相を訊くために、美術教師で義兄のアトリエに通う栞。
学費を捻出するために、JK産業に手を出してしまった愛。
小学生の頃にいじめていた幼馴染みと思わぬ所で再会した恵。
愛する人の近くにいられる場所をひたすら探し求める誓。
大切なものをすべてなくし、生きる意味を見いだせなくなった了。
小説推理新人賞作家が瑞々しい文章で紡ぐ、儚くて切なくて残酷だけど胸に響く、五人の男女の「青春の余韻」――。