「知の巨人」が実践するニュースの読み方。
いま日本人に必要なのは、無秩序な情報を論理的に組み合わせ、「見えざる敵」を炙り出す思考である。
本書は、この5年間に世界で発生した大事件に対して、佐藤優氏が正面から思考した記録である。
国際情勢分析は、同氏にとって外務省主任分析官時代からのライフワークだ。インテリジェンスや地政学、宗教的知見から事象の「本質」を導き出すアプローチは、大陸から隔絶された島国で暮らす日本人が国際社会で生き抜く術でもある。
【目次】
第一章 世界の「ルール」が変わった――欧米・ロシア
第二章 視えざる「テロ」との戦い――中東・欧米・日本
第三章 東アジアの緊張――中国・韓国・北朝鮮
第四章 危機に備えよ――日本
地球規模の動乱を生き抜くために――。そのヒントは本書にある。(2016年12月発表作品)