「ほら、声を抑えてくださらないとだめですよ。その声は、私だけのものなのですから」淫猥な反応を示す媚態に理性はとっくに焼き切れて……。大事にしたい、幸せを願っているはずなのに、ほかの男のものになるなんて、許すことはできなかった。「ちゃんと見ていてあげますから、恥ずかしがらずに達してしまってください」《仮初めの婚約者でもう役目は終わったはず。なのにどうして私を抱くの?》冬の神官、蒼真の願いで偽りの婚約者になることを承諾した刹那。彼の優しさに触れるにつれ、蒼真への想いを募らせていく刹那だったが……。役目が終わった途端、蒼真は一変する。「あなたを誰かに奪われるくらいなら、私があなたの身体をもらいます」四季を司る精霊と神官が棲まう《無限の雪原》を舞台に、すれ違う想いが交錯する、じれじれラブファンタジー!