和食って?「から揚げって和食?」「豚のしょうが焼きは?」「ビフテキ?」なかなか微妙なところかもしれません。和食って何かな?と考えているうちに私は、作った人、食べる人が、和食と思えば和食、だと思うようになりました。おしょうゆ味だったり、ごはんと食べたいおかずだったり、どこかにその人にとっての“和食のツボ”があるのでしょう。
「米をいただく」「うまみを味わう」「発酵調味料で調味する」、そして「季節感」。私の場合は、これが和食の4大要素。
この本では、これらの要素を入れながら、普通にどこにでもある食材で、難しくなく作りやすく、バランスもいい「和食の献立」を考えてみました。甘酒に漬けて仕込むから揚げや、梅風味のしょうが焼きも登場します。献立にしたのは、毎日のごはんにそのまま取り入れてほしいから、そして献立には、和食のおもしろさがあると思うからです。
【内容】
・和食は献立で考えると作りやすい。
・「だし」ってなに?
・基本調味料の賢い選び方
・和食のルール
〈1〉20分スピード献立(6点)
肉そぼろごはん献立/鶏しょうが照り焼き献立/あじのぱりっと焼き献立/豚肉巻き巻2種献立 ほか
〈2〉失敗しない定番献立(8点)
肉じゃが献立/しょうが焼き献立/鶏のから揚げ献立/揚げだし豆腐献立/豚汁献立 ほか
〈3〉簡単ごちそう献立(10点)
筑前煮献立/白菜ロール献立/若竹煮献立/煮豚献立/和風ビーフシチュー献立 ほか
体を整える献立
うどん献立/カレーライス献立
副菜カタログ
ぱぱっと作れるあえもの/あると助かる作りおきおかず/簡単すぎる箸休め
【著者紹介】山脇りこ(やまわきりこ)
料理家。東京・代官山の料理教室「リコズキッチン」主宰、平成27年農林水産省「和食の保護・継承に向けた検討会」委員。長崎市の旅館に生まれ、季節の料理やしつらい、美しい花々や器に囲まれて育つ。今日のライフスタイルに合った新しい家庭料理を探求し続けている。