子どもや未成年による重大な犯罪やいじめ事件が取りざたされ、社会問題になりつつある昨今。SNSをはじめ、子どもを取り巻く環境がこれまでにないスピードで大きく変わる中、「ひとりの人として、どうキチンと生きるか?」「人として、正しい道とはなにか?」「そのために、どう大人になっていくか?」……つまり子どもの道徳教育が学校でも、家庭でも問われるようになってきています。でも、そんな中で、「どうやって子どもを導けばいいのか……」迷ったりとまどったりしているパパやママが増えています。しつけのつもりが、体罰や虐待になってしまうことも少なくありません。そんな、変化の大きな新しい時代の道徳とは、道徳の伝え方とはいったい何でしょう?「他人の命を大切に扱える社会」「人生を大事にできる子ども」を育てる新しい道徳を、教育評論家・尾木ママと一緒に考えましょう。
【内容】
「生きる力になる道徳」を求めてーまえがきにかえてー
《STEP1》道徳なんて信用できない
01|道徳は「正義のヒーローではない」
02|「イイコだから」で良心は育たない
03|「ケンカはNO!戦争はOK!」の矛盾
04|「グラデーション化する世界」をまずは知る
05|「満員電車のベビーカー」は正しい?正しくない?
06|道徳を振りかざす「匿名の暴力」
《STEP2》それでも道徳が必要なワケ
07|不安な未来を「幸せに生き抜く羅針盤」
08|相手を「受け入れて思いやる心」
09|夢もやさしさも「すべては想像力から」
10|今日という日は「誰かがあってこそ」
《STEP3》しつけない道徳
11|子育てに「お仕置きはいらない」
12|他人よりもまず「自分を思いやる」
13|道徳の時間に「決して頼らない」
14|「今日こんなことがあったよ」がはじめの一歩
15|あなたの道徳は「額に入れて飾っておく」
16|神対応は「しない」「させない」
17|上手な理屈より「下手でいいからごまかさない」
18|言ってはいけない「生きていればいいことがある」
19|だから、「今日をまっすぐに生きる」