二千年前の名著『史記』を現代の人間関係に重ね合わせた書。北海道十勝岳から九州高千穂峡まで、時刻表を駆使したミステリー!
宮脇が没した翌年に刊行された『史記のつまみぐい』は、中国の歴史家である司馬遷の著書『史記』の中から“つかみぐい”というかたちで13箇所を宮脇流に解釈した書である。自身のサラリーマン時代の経験談を、『史記』の歴史観と重ね合わせているところが興味深い。
『殺意の風景』は、鉄道紀行から歴史紀行まで数ある著作の中で唯一のミステリー。金沢市が主催する泉鏡花文学賞の第13回受賞作で、鉄道に絡めたプロットもたっぷり表現されている。昭和60(1985)年上半期の直木賞候補作にもなっている。
付録:宮脇俊三アルバム、連載『最長片道切符の旅』自筆原稿 など2点
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