親も子も職員も育ってしまうミラクル保育園。
「もっとこの園とつきあいたいから、もう一人子どもを作ります」と宣言するお父さんが出てくるほど、大人がはまってしまう保育園が横浜にある。保育士も子どもや保護者から学んで成長していきたいからと、そこでは保育士は「先生」ではなく「○○ちゃん」と名前で呼ばれている。また卒園式には保育者が作った卒園児一人ひとりの歌を保護者が大合唱するし、5歳児になるとデパートで自分の好きなお茶碗を選んで買ってもらえる。そんな丁寧な保育のために園は恒常的財政難。そこで保護者はバザーを開く、塀を修理する…と汗を流して保育園を支えてきた。そしてその見返りに大人達が子どもを育てる力を訓練されてきたのだった。20年間に及ぶパワフルな実践の中に、人づくり地域づくりを担う、これからの保育園のモデルが浮かび上がってくる。
【ご注意】※この作品はカラー写真が含まれます。