半年前、初音と彦次郎は次期藩主の座をめぐって激しく争ったが、彦次郎が改心したことで、彼が藩主に納まり、騒動は一件落着した。
彦次郎が善政を敷いているのを見とどけ、初音は他藩への嫁入りを決意。ところがその矢先、彦次郎の女好きが復活し、藩政も疲弊しているとの報が入る。
初音は民のことを考え、ふたたび彦次郎と藩主の座を争うため、嫁入りは婿取りへと切り替えられた。
一方、喜三郎と美緒は半年前、祝言をあげるところに初音の横槍が入り、そのまま夫婦にはなれないでいた。喜三郎は情を交わした初音のことが忘れられず、美緒は熟れた肉体を持てあます日々で……。
好評シリーズ第三弾。痛快時代エンタテインメント!