「いつか君を迎えに行くから、待っていて欲しい」国を滅ぼされた亡国の皇女パトリシアと、彼女を助けた隣国の王太子クロード。結ばれない運命のもと深く愛し合うふたりに、クロードの妹リセアネはヤキモキしていた。パトリシアを侍女として伴い、大国の皇帝グレアムに嫁ぐことになったリセアネは、ふたりの恋が実るよう奮闘する。一方グレアムは、14才もの年の差の政略結婚とわりきって、リセアネを子供扱いしていた。しかし無邪気でいながらも聡明で王妃の務めを果たそうとするリセアネを愛しく思い始め、リセアネの願いを後押しして……「すべてがうまく運んだ暁には貴女をもらおう」ふたりの王女の恋の行方は!? 甘い恋と思惑渦巻く王宮ラブファンタジー!『ナタリア姫と忠実な騎士』スピンオフ作品。小説サイト『小説家になろう』累計450万PV超作、書き下ろしも含めて待望の書籍化。