僕らは進む。互いの秘密を抱え合って。
サイコメトリーのことを弥生ちゃんに打ち明けた皐月。
だがその告白は、弥生ちゃんとこれまで築き上げてきた関係にヒビを入れるには十分すぎるものだった。
ピアノの練習を通じて進展しそうだった二人の関係は、幻のように薄れてしまう。
それでも弥生ちゃんが決意した合唱コンクールでのピアノ演奏の日は迫りくる。
皐月の想い、弥生ちゃんの気持ち。
動き始めてしまった恋の歯車は、時を戻すことだけはしてくれない。
果たして二人は、互いが互いに隠してきた秘密を乗り越え、この二人だけの、大切な日々を取り戻すことができるのか。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。