深川にある貧乏長屋の『しあわせ長屋』。
住人はいずれも事情を抱えたわけありの者ばかりだが、管理人である差配の御神本右京も、それに劣らず、たいした変わり者である。
一見して頼りなさそうだが、案外と人情に厚く、しかもなにやら不可思議な技を使って、なみのごろつきや暴れ者であれば、なんなくぶちのめすという腕っ節の強さ。
それもそのはず、かつて右京は幕府お抱えの裏隠密として名をあげており、その筋では『死神』と呼ばれ、畏怖されたほどの男であった。
なんの因果かそんな右京の前に、さまざまな厄介事が持ちこまれる。
壮絶な過去を持つ男が人情で裁く、感涙必至シリーズ・第四弾!