※電子版は書き下ろしショートストーリー『テイラーの思惑』の特別付録つきです。
突然城に呼び出されたオリヴィアは「教養がない」ことを
理由に婚約破棄を告げられて、唖然とした。
視線の先では婚約者であった王太子アランが、
伯爵令嬢ティアナとともに立っている。
オリヴィアに「バカのふりをしろ」と言ったのはアランなのに、
過去に自分が何を命じたか忘れてしまったのかしら。
あきれて婚約破棄を受け入れたオリヴィアの前に、
颯爽と現れたのは第二王子サイラス。
婚約破棄の衝撃も冷めやらぬ大勢の聴衆を前に、
彼は突然求婚してきて!?
状況が把握できないオリヴィアだが、これだけは言える。
殿下、わたし、もうバカのふりはしなくてよろしいですわね?