神田神保町の古本屋の店主・斉藤磯八は、ふとしたはずみからタイムスリップし、昭和14年の山本五十六のからだに乗り移ってしまった。
まさに山本五十六が連合艦隊司令長官になる直前の時であった。磯八は『山本五十六』として生き、「歴史のもし」を実践し、太平洋戦争を勝利に導こうと決心するのだった――。
昭和16年12月、奇襲に成功した山本は、真珠湾を徹底的に叩き、米国との休戦交渉を試みるが、B25の本土空襲によって事態は急変した。
米太平洋艦隊も、真珠湾を逃れていた空母と、大西洋から回航された空母をくわえ反撃態勢をととのえつつあった。
ここにいたって山本は、歴史を覆しミッドウェーで米艦隊を叩き潰すべく新たな戦場へおもむくのであった――。
果たして斉藤磯八こと『山本五十六』によって歴史は変わるのか?