わたしは完璧を目指したーー。
「ひさしぶりだな、バレト候補生」
「狼士会首領、ルーガルー……粛清するわ」
ついに砂塵兵器を稼働させたルーガルー。
その計画の完遂を防ぐため、シルヴィは決死の粛清戦に臨む。
かつて近接戦最強と謳われた強敵を前に、シルヴィの立てた戦略はーー
「さようなら、チューミー」
「あのとき、本当はなんて言うつもりだったの?」
ーー交錯する白と黒。2人の少女、1つの運命。
獣人麻薬を巡る至高の復讐劇は、思いも寄らぬ最終局面(クライマックス)へ。
「嘘をつくとき、そっと目を伏せる。あなたの仕草が、大好きだったの」
その日。渇いた夜空を割るような、最後の銃声が響いた。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。