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お母さんと子どもの愛情あふれるやりとり。
南太平洋のトンガ王国には、たくさんのザトウクジラが、出産や子育てのためにやってきます。
産まれた赤ちゃんは、お母さんといっしょに、南極の冷たい海へ向けて旅に出ます。
そのきびしい旅にたえられるように、たくさんおっぱいをのんで、大きく成長しなければいけません。
子育てをしているあいだ、お母さんは何も食べないといわれています。
ある日、子どものクジラは、まいごになってしまいました。
お母さんとはなればなれになってしまったら、おっぱいがのめなくて、大きくなれず、南極へのきびしい旅のとちゅうで、死んでしまうでしょう……
元気な子どものクジラとやさしいお母さんの愛情あふれるやりとりを通じて、親子のふれあいや命の大切さが実感できる写真絵本です。
【写真と文】越智隆治(おちたかじ)
1965年生まれ。慶應義塾大学卒業後、産経新聞写真報道局に在籍。在籍中に、東京写真記者協会賞、新聞協会賞などを受賞。1998年にフリーとして独立。海洋ほ乳類や大型魚類の撮影を中心に、世界中の海をフィールドにして活動を行っている。特に、トンガ王国のザトウクジラは、2004年から毎年訪れて撮影を続けている。
(底本 2012年7月発行作品)
※この作品はカラー版です。