「主の命令は絶対だ」――メリディアンの王女・アリシアは、友好国であったはずのセナール国から攻められ、“捕虜”として無理やり城に連れてこられた。そこでアリシアは、セナールの王太子・カイルの命令には逆らってはいけないと教え込まれる。ところが、彼の命令はどれもアリシアを大切に思うもので、まるでお姫様のような扱い。優しく甘やかすカイルに戸惑いながらも惹かれていくアリシアは、自分の気持ちを押し込めようとしていた。ある日、叔父からアリシアを助けるために城へ刺客を放ったと手紙が届く。カイルの命が狙われると知ったアリシアは、彼への気持ちが抑えきれなくて・・・!? 敵国の王子に寵愛される囚われ姫の運命は・・・?