事件に巻き込まれ失踪した父親を探すべく、江依太と名を変え南町同心・雁木百合郎の手下として付き従う娘のお江依。
そんな折、百合郎の配下の岡っ引き吉次郎が、人殺しの科で捕縛された。
明らかな濡れ衣と信じる百合郎たちだったが、仕掛けられた罠に嵌まり、当の百合郎まで牢にとらわれてしまう。
途方に暮れる江依太は、事件のからくりを暴くべく動き出す。
百合郎の同僚同心・藤尾周之助の不審な動き。事件を華々しく書きたて、世間を煽る読売屋。そしてそれを背後であやつる札差の隠居たち。
一連の流れをつかんだ江依太は、敵を陥れるべく一世一代の大博打を仕掛けるのだが……。
好評書下ろし第四弾!