心に城を、魂に鋼を。いざ起動せん鋼鉄城。
鐵城とはなんぞや。
そは生命そのものに宿る龍気というエネルギーを糧に、命無き建築物である城郭に疑似的な命を与え、城全体まで城主の五感を拡張させ、肉体そのものと化さしめる超兵器。
城主の意のまま感ずるままに動く機動性、龍氣を根源とする圧倒的な火力は、選ばれし武将のみが繰ることができるに相応しい威力をもって、戦の脅威となった。
ときは戦国。各地で諸侯が覇権を競い鎬を削る時代。
この物語は、松平竹千代――のちに天下を統一し、徳川家康となる男。
その若かりし頃の記録である。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。