主上と偽寵妃、絶体絶命!?
蓮華が凰朔国の後宮に入り皇帝・天明の(偽)寵妃になってから、もうすぐ三年。前世の知識を生かしながら次々と事業を手がける蓮華の影響を受けて、今や後宮は大きく様変わりし、新しい文化が広まっている。
このたび開催される、凰朔における秋祭りである天翔祭でも、これまでにない演物として神輿の行進を提案した蓮華。妃たちも盛り上がって一致団結、神輿計画は着々と進められていた。祭りの準備に忙しい蓮華だが、ずっと気になっていることがある。「正妃になってほしい」と天明に告げられてから、天明のことを考えるとどうにも頭が混乱してしまうのだ。
一方、重大な告白を蓮華にあっさりと受け流された天明も、気持ちの整理がつかず蓮華を避けるように…。
そんなふたりのもとに、不穏な知らせがもたらされる。皇城に侵入者があったというのだ。そして――凰朔という国が、天明や蓮華の立場が、大きく揺らぎはじめる…!?
大阪に生まれ道頓堀で死んだ記憶を持つ蓮華、最悪の事態にどう立ち向かう!? 転生×中華後宮物語、第五弾!