れっきとした大名の跡継ぎでありながら、忍びの秘術を会得して、夜な夜な町の治安を守る謎の忍者侍・桐山源之丞。
同じく身分を隠し市井にくだってきた姫さまのお比美と、互いに想いあう仲になったものの、ふたりの性格ゆえか、いっこうに縁談話は進まない。
そんななか、目明かしの晋助から奇妙な事件が持ちこまれる。河原にあがった亡骸は、あたかも獣に噛み殺されたかのような、無残な状態であったという。
いっぽう、武者修行中のお栄は、同行者の義京の異変に気づく。江戸に戻って源之丞の助けを借りようとしたのだが、そこに立ちはだかったのは、人間離れした謎の刺客集団であった。
呪いの一族の永きにわたる戦いとは…!? シリーズ第六弾!