太平洋戦争の真っただ中に、21世紀のハイテクノロジーが導入された!?持ち込んだのは、種子島宇宙センターを飛び立った松阪、国松、柴田の宇宙飛行士。彼ら三人はスーパー・ハイテクを駆使して潜水艦『大和』、特殊潜行艇『信玄』、そして垂直離着陸機『彗星』を開発し、劣勢だった大日本帝国連合艦隊を、ハワイ、ミッドウェイ、珊瑚海の海戦で激闘のすえ勝利へと導いてゆく。一方アメリカ軍にも、同じくタイムスリップしてしまったNASAの宇宙飛行士オジーとジェイクが参加していた。彼らも、超ジェット戦闘機『ブラックバード』を開発し、連合艦隊に牙をむけてきた。日本の三人の宇宙飛行士も、アメリカの二人の宇宙飛行士も、戦争に参加することよって人類の歴史を変えてしまう危険を冒すことになる。そんなジレンマにとらわれつつも、五人の男達はガダルカナルの決戦にむけて闘志を燃え上がらせるのだった。太平洋戦争シミュレーション小説の新境地を拓く快作第5弾。