3人の宇宙飛行士を乗せて種子島宇宙センターを飛び立ったシャトル『流星』が、コントロール不能となって消息を絶った。国内の騒ぎをよそに、シャトルは、なんと太平洋戦争開戦の気運たかまる風雲の1942年に、タイムスリップしてしまったのである。山本五十六率いる連合艦隊に協力した3人の宇宙飛行士(松阪、国松、柴田)は、現代科学を駆使して大型潜水艦伊21をスーパー・ハイテク艦『大和』に改造。さらにシャトルを特殊潜行艇『信玄』に改造して、超大国アメリカに挑む羽目になった。三人の活躍により、珊瑚海海戦は華々しい勝利となった。次なる決戦はミッドウェイ。連合艦隊の総力をあげて攻略作戦を開始した途端に、アメリカ太平洋艦隊司令長官スプルーアンスの罠にはまり窮地に陥ってしまった。危うし、連合艦隊。だが、ミッドウェイの戦いはまだ始まったばかりだ。太平洋戦争シミュレーション小説の新時代を拓く快作第2弾。