東京壊滅!それは北朝鮮の南進作戦と日本への原爆攻撃、そして台湾の大地震から始まった。日本と台湾の国力が衰えたのを見た中国軍が、まず尖閣諸島に侵攻した。第二次朝鮮戦争で消耗していた自衛隊は、単独では中国軍を応撃できないと判断し台湾と軍事同盟を結ぶ。が、これが裏目に出た。中国に「内政干渉」という口実を与えてしまい、対日宣戦布告がなされると同時に東京はじめ全国各自衛隊基地は中国軍のSu27、殲5戦闘機のミサイル猛爆で蹂躙されてゆく。小淵内閣は総辞職し代わって左派政党による内閣が誕生したが、狡猾な中国の言いなりになるばかりで、尖閣諸島を放棄、琉球諸島をも中国に返還と、ますます日本は窮地に追い込まれてゆく。現代戦争の計り知れない恐怖を迫真の筆致で描く近未来シミュレーション小説、好評のうちに第六部突入。