6400万年前、地球上に繁栄した「恐竜」―その一部は、知的生物に進化し、超古代文明を築き上げていた。人類とほぼ同じ姿をした彼らは、惑星規模の天災による滅亡直前に科学力を駆使し、昭和11年の日本に時空跳躍を行った。関東大震災に巻き込まれて古代に時空移動した辰巳恭介少佐は、再び山本五十六の前に現れ、日本帝国と恐竜文明の同盟締結に尽力する。超古代文明を軍備に組み込み、強大な力を手中にした帝国海軍は、マーシャル沖海戦で大勝利を収め、米国に講和を求めたが、米大統領は拒否した。迫りくる最終決戦に向けて、米国は極秘の超科学兵器の開発を進める。一方、次なる標的を英東洋艦隊に定めた帝国海軍であったが、そこには智将サマーヴィル率いる英国最強の戦艦「キング・ジョージ五世」が待ち受けていた…。鬼才・中里融司が描破する空前絶後の戦記ロマン、第二弾。