ハイテク『大和』と連合艦隊によって太平洋の制海権を奪われ、米国は劣勢に立たされた。だが、ルーズベルト大統領は、不敗国アメリカの矜持を保つため日本の講和申し入れを拒絶、大逆転の賭けに出た。それは完成したばかりの原子爆弾を日本本土に投下するという起死回生の作戦だった。21世紀において原爆の完成時期を承知していた栗田・宇垣両長官は、米軍の動向を察知。豪州に向かう米艦隊を珊瑚海で殲滅する。だがそれは陽動作戦で、B29に搭載された原子爆弾は欧州からシベリア経由で沿海州へ向かっていたのだ。『大和』は、ソ連に潜入していた特命隊に原爆搭載機の破壊を指令。同時に『大和』も間宮海峡へと針路を取った!歴史を改変すべく、最後の戦いに挑んだ『大和』がもたらす感動の結末とは!?大人気シリーズ、奇想天外の完結編。