やりたい事。友達の事。そして星は輝いて。
姫宮凪には、友達がいない。
それは、自分を恥ずかしい人間と思っているから。
有吉羽汰には、友達がいない。
それは、人に与える何かを持っていないと思っているから。
でも、本当にそうなのかな。
ふたりは、ふたりにしか出せない光を持っている。
ある日クラスから孤立したギャル。
やる気が持続しない女子サッカー部員。
そして、夜にひとり、星と会話する少女。
虫を引き寄せる少年少女たちの悩みが、彼らをちょっぴり大人にしていく。
少しの背伸びが、いずれ背伸びじゃなくなるように――。
星降る夜におくる、ヒトと虫の魂が織りなす、とある青春の物語。
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。