米国を中心とする「国際連盟」に対抗して創設された、日英仏を中核とする「国際連合」。二つの国連が引き起こした世界規模の大戦は、豊富な資源と兵力、そしてドイツ占領により技術力を加えた米国が圧倒的な優勢を保っていた。緒戦は完敗したものの、マーシャル沖海戦に辛くも勝利した「国際連合軍」であったが、戦局を大幅に転換させるまでには至らず、世界の覇権を狙う米国の勢いはいまだ衰えていなかった。太平洋を挟み米国大艦隊の脅威に危機を感じた日本は、ある秘策を練りあげる。中南米諸国の国際連盟脱退―実現すれば米国を孤立させられるが、その代償となる条件は、太平洋の要衝、ジョンストン島の攻略であった!一大艦隊で出撃した帝国海軍であったが、そこには米艦隊の巧妙な策略が待ち受けていた…。迫真の戦闘描写に加え詳細な国際政治までをも取り込んだ、新機軸戦記シミュレーション第二弾。