太平洋の覇権を賭け、ガダルカナル沖で激突した日米大艦隊。米空母の位置を絞り込めない日本機動部隊と、兵力を分散させた米空母艦隊は、激しい死闘を繰り返し、互いに致命傷とも言える大損害を被った。太平洋に集う日米両軍の航空母艦は激減。ここに戦艦が復権の兆しを見せ、戦局は大きく流転していく。激戦を制し、ガダルカナルの制空・制海権を得た帝国海軍は、米軍の補給路を切断。上陸を果たしていた米軍海兵隊は、孤立無援の危機に陥った。事態を憂慮した米大統領ルーズベルトは、第二次大西洋会談を催し、英首相チャーチルと深謀を巡らせるのだが…。混戦の果てに芽生えた講和の可能性。日米両軍の緊張が高まる一触即発のガダルカナル洋上に、巨艦武蔵が現れる!素顔を棄てた男たちを待ち受ける驚愕の運命とは!?大反響・異色戦記シリーズ、ここに堂々の完結。