未来から過剰な介入を受けたあおりで、次元に歪みが生じた太平洋戦線は振り出しに戻り、日米は再び真珠湾奇襲の時点から戦いを始めることになってしまった。だが日本機動部隊は、ハワイ、インド洋、サンゴ海と、繰り返される歴史を快進撃。さらに五隻の正規空母で臨んだ再ミッドウェイ海戦では、エンタープライズとワスプ撃沈、ヨークタウンとホーネット大破と、米太平洋艦隊に壊滅的打撃を与えることに成功する。一九四二年七月、日本陸海軍はFS作戦の前進基地としてガダルカナル島に上陸。だが、何としてもこれを阻止しなければならない米軍の前に現われたのは、またしても未来からの救いの手だった。エセックス級空母四隻と、アイオワ級戦艦二隻を投入された大艦隊は、新型艦戦F6FとVT信管を装備して出撃。待ち受ける大和、武蔵以下の連合艦隊との間に、総力を挙げた血みどろの海戦が始まった。