日米開戦劈頭、連合艦隊は真珠湾奇襲に成功。さらに翌年五月にはサンゴ海において史上初の空母同士の決戦を制した。未来からの強力な援助によって戦力的に優位に立った日本の進撃はとどまるところを知らなかった。翌六月、史上空前の大艦隊を率いた司令長官山本五十六は、ミッドウェイを攻略。間髪を容れずオアフ島に襲いかかり、ついに米太平洋艦隊司令部に白旗を揚げさせたのだ。オアフを奪われ、進退きわまったアメリカだが、救いの手は彼の方にも現れた。それは、史実よりも早いアイオワ級戦艦とエセックス級空母の投入だった。復活した太平洋艦隊がオアフ奪還に動き出したことを察知した日本は、再び大艦隊を出撃させる。だが、ハワイを巡る駆け引きの裏には日本本土戦略爆撃を目論む米側の策謀が…。敵の狙いはサイパン。新たな戦場に乗り出した両軍を驚愕の変革が待ち受ける。