貧乏でも楽しい! 自伝的青春小説の金字塔。
ときは高度経済成長期の真っ只中。
長崎で「天才」と期待されたヴァイオリン少年・雅志は、大志を抱き、中学進学を機に単身で上京する。
両親の期待を一身に背負った少年は、貧乏に耐え、苦悩しながら、ひたすら稽古に励んでいた。
ところが、音楽系の高校受験に失敗したことで、ヴァイオリニストになる目標に疑問を持ち始め、悪友たちと過ごす時間が増えていく。
『お前を信頼しています』--そんな母の手紙に胸を痛めながら…。
切なく哀しいけど、可笑しく、そして決して諦めない青春物語の金字塔!
※この作品はカラー版です。