金貸しの家に生まれながら、長谷川平蔵に才を見込まれ火盗改となった佐治剣之介。
仕事のやりかたから普段の言動、服装にいたるまで、とても武士とは思えぬ型破りな男であったが、その破天荒さゆえか、さまざまな難事件を解決に導いていた。
そんなある日、剣之介は父親の音二郎から、借金の取り立てを頼まれる。貸した相手は、浅間講と呼ばれる一種の詐欺集団。
金にがめついやり手の父が、今回ばかりは弱り果てた顔をするほどの難題であった。
役目のかたわら、しぶしぶ探索をはじめた剣之介であったが、その裏には、某藩の埋蔵金にまつわるとんでもない野望が隠されていた…。
喧嘩殺法が悪をぶった斬る、シリーズ第七弾!