沖縄特攻に出撃した菊水部隊の旗艦『大和』を沈没から救った海上自衛隊イージス護衛艦隊。だが、歴史に介入してしまった彼らを待っていたのは、後戻りのできない死闘だった。旧アメリカ軍と戦う理由はないが、戦わねば21世紀の沖縄を守ることはできない。それは自衛隊にとって理不尽な戦いだった。イージス艦隊は、襲い来る敵航空戦力を殲滅。航空自衛隊と海上保安庁の巡視船は、敵艦隊のピケットラインを撃破し、米軍の上陸作戦を足止めさせることに成功する。だが、史上空前の大艦隊が生き残っている限り、沖縄の未来はなかった。護衛艦隊と菊水部隊は敵艦隊に止めを刺すべく、さらに進撃。そして『大和』は『アイオワ』以下14隻のアメリカ戦艦群と世紀の打撃戦を行なうべく、突撃を開始した……。戦艦同士の砲弾飛び交うなか、未来への帰還を願う自衛隊は、異空間から抜け出すことができるのか?迫力の最終章。